本事業では広く不特定からの寄付を募っておりません。
山崎 雅未
本事業では、京都市下京区のアトリエを拠点に作品制作を行い、京都市東山区のギャラリー空間において、制作成果を複数回にわたり展示・公開します。
2025年度のArts Aid KYOTO認定事業では、京都に制作拠点を設け、京都の都市風景や光、歴史と現在が重なり合う空気感を手がかりに作品制作に取り組みました。その過程で、京都という都市が、伝統的な景観だけではなく、生活、観光、商業、交通、現代的な都市構造が複雑に交差する、多層的な表現の対象であることを実感しました。
2026年度は、昨年度の取組を踏まえ、京都での制作をさらに継続・発展させます。昨年度は制作環境の確立と作品制作の開始が中心でしたが、今年度は、より具体的なフィールドリサーチ、複数回の成果展示、鑑賞者との接点の拡充を図る点が異なります。
リサーチについては、京都市内の夜間の都市風景を中心に、路地、河川、寺社周辺、商業地域、駅周辺、生活圏に現れる光や建築の重なりを継続的に観察・撮影します。特に、観光地として認識される京都だけではなく、日常の生活動線、交通、広告、看板、店舗照明、街路灯、窓明かりなど、現代の都市としての京都に現れる視覚情報を収集します。このリサーチで得た写真、スケッチ、色彩の記録、光の印象、街の構造や人の流れの観察をもとに、作品の構図、色彩、明暗、画面内の奥行きやレイヤーの構成へ反映させます。たとえば、夜間の街路における人工光のにじみや反射、歴史的建築と現代的な看板・照明が同時に存在する風景、路地や河川沿いに生じる奥行きの感覚などを、絵画における色面、筆致、光の層として再構成します。また、京都の都市性をより広い視点から捉えるため、東京をはじめとする国内都市へのリサーチも行います。美術館・ギャラリーでの展覧会鑑賞、現代美術の動向調査、建築・広告・交通・人の流れなど都市空間における視覚情報の収集を通じて、京都の風景が持つ固有性と、現代都市に共通する視覚的特徴を比較し、作品の構想を深めます。
訪問予定の主な美術館
森美術館|六本木
東京都現代美術館 MOT|清澄白河
東京国立近代美術館 MOMAT|竹橋
国立新美術館|乃木坂・六本木
東京都庭園美術館|目黒
アーティゾン美術館|京橋
東京オペラシティ アートギャラリー|初台
地中美術館|香川・直島
犬島精錬所美術館|岡山・犬島
MIHO MUSEUM|滋賀・信楽
奈義町現代美術館|岡山・奈義
鳥取県立美術館|倉吉
愛媛県美術館|松山
福岡市美術館|大濠公園
私の作品は、伝統的な絵画行為を基盤としながら、現代都市の風景やそこに現れる光の印象を描き出すものです。京都での継続的な制作とリサーチを通じて、歴史的な時間と現代的な都市感覚が共存する風景を絵画として再構成し、その成果を展示として市民の皆様に公開します。
【展示会場】
anonymous studio KYOTO(京都市東山区五条橋東5丁目465番地)
【料金】
入場無料
【リサーチ・制作】
2026年7月~2027年3月
【展示】
2026年10月(第1回)(1週間程度)
2027年1月(第2回)(同上)
3月(第3回)(同上)
私は大阪府高槻市に生まれ兵庫県宝塚市で育ちました。京都の歴史と文化が息づくまちの風景や空気感は、私の創作に深く影響を与えてきました。作品を通じて都市の記憶や光を描き出すことで、市民の皆様に新たな視点と感性の再発見を還元できればと願っています。文化芸術を介して地域とつながり、共に未来を紡ぐ力になりたいと考えています。
また、事業期間中の複数回の作品展示により、京都市民に作品鑑賞の機会を提供します。
上記の作品制作と展示を行うことで京都市の文化芸術振興と市民還元に貢献したいと考えております。
私の作品が、鑑賞者に新たな視点と感性の再発見を促すことを願っています。国内外での展示や発表を通じて、多くの方と感動を分かち合いながら、今後も創作を深め、より広い世界へと活動の幅を広げていきたいと思います。



