古きと新しきが
織りなす、
京都の文化芸術を、
社会全体で応援
Kyoto Art Donationは、京都の文化芸術を応援するために、資金を必要なところに届け、人と人を結び合わせるプロジェクトです。ご寄付としていただいた想いを、表現者たちに届けます。
京都には長い時間に磨かれた伝統文化、有形無形の文化遺産があり、大切に守られてきました。またたくさんのアーティストたちが暮らし、日々新しい価値の実験を繰り広げています。日本有数の「学生のまち」であることも含め、豊かで多様な文化が集積しています。
この千年の都の文化を、一緒に、もっと面白くしませんか。
この美しさや楽しさ、文化芸術の持つ胸を打つような凄みを、未来に紡ぎませんか。
2020年初頭から猛威を奮った新型コロナウイルスは、世界の人々の暮らしに大きな影響を与えました。約3年以上続いた感染症との生活の中で、京都の文化芸術も大きな影響を受けており、継続が危ぶまれる活動も多く見られました。「優れた文化を創造し続けること」を政策の最上位に掲げるこのまちにおいて、文化芸術の喪失は、将来にわたって大きな影響を与える危機となります。
コロナ禍の渦中、私たちは緊急支援策としてできる限りの取組を行ってきました。多くの方から寄付を募り、これを財源に補助をする仕組み(Arts Aid KYOTO)も整えました。その過程で、様々な立場を超えて協働することで、支援が大きく日本中に広がる可能性を見出しました。この小さな芽は、いずれ大きな樹になり、どんな危機に際しても文化芸術を支える柱になるかも知れないと感じています。 全国の皆さまからの応援を、直接京都の文化芸術へ届けることができるシステムを、一層確かなものに。未来の京都のために、新たなチャレンジとなるプロジェクトです。
Kyoto Art Donationを通じて応援することができる京都の文化芸術事業の一部をご紹介します。
文化芸術授業 (ようこそアーティスト)
京都の一流の芸術家による市内の小・中学校等での文化芸術授業(ようこそアーティスト)。子どもたちが優れた文化芸術に触れる機会を創出し、子どもたちの豊かな感性や人間性を育む取組を行っています。「日本一、子どもたちが多くのアートに出会い、親しみ、心豊かに育つまち」(子育て環境の充実)の実現を目指しています。
若手芸術家等の支援
芸術家等の集積度は都市の寛容性や開放性の指標だとされています。開放的な都市にはイノベイティブな人材が集まり、経済成長力も高まるとされています。若手芸術家からのどんな相談にも対応するほか、芸術家に適した物件とのマッチング、制作スタジオの提供、キュレーター等の招聘による発表活動の支援など、一般社団法人HAPSとともに、「若手芸術家等の居住・制作・発表の場づくり」を進めています。
京都薪能・市民狂言会
「京都薪能」は、1950年(昭和25年)に始まり、初夏の京都を彩る年中行事として定着しています。平安神宮の大極殿と大きな空を背景に、篝火(かがりび)の焚かれる幻想的な雰囲気の中で、観世・金剛・大蔵と京都を代表する各流派の能や狂言をお楽しみいただけます。
「市民狂言会」は、1957年(昭和32年)から京都市が主催している、歴史ある狂言会です。大蔵流茂山千五郎家・忠三郎家のご協力のもと、市民の皆様に親しまれる狂言会として開催しています。
年間寄付額
223,170,000円 2022年4月1日~2023年3月31日
寄付件数
99件
京都市長
京都は、その長い歴史の中で、世界を魅了する数々の文化芸術を生み出してきました。 まちを歩けば歴史や文化に出会う。そんな環境に刺激を受け、多くの優れた芸術家の皆様が、この地を拠点に活動しておられます。 新型コロナウイルス感染症の影響により、京都の文化芸術を取り巻く環境は大きな打撃を受けました。本市では、コロナ禍の当初より、京都を愛していただいている全国の皆様と共に、京都のアーティストの方々の活動やその発表の場を支援する取組を始め、御寄付だけでなく、広く市民や全国の皆様からの御支援のお声に、勇気づけられました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
長く続いたコロナ禍を抜けつつある中、3月に文化庁が京都へ移転、また、2025年に大阪・関西万博が開催されます。京都市基本構想を背景に、京都文化芸術都市創生条例のもと、約20年にわたり取り組んできた京都の文化芸術に関する施策は、これから大きな転換期を迎えます。京都ならではの文化の力をいかして、国内外の人々を魅了する文化芸術都市へ、行政だけでは到達できない、新しいステージへのチャレンジに、ぜひ、皆様のお力添えをお願い申し上げます。