本事業では広く不特定からの寄付を募っておりません。
藤倉 麻子
本プロジェクトは、京都市内のアトリエにて制作を行い、提供されたギャラリー空間において展覧会を開催し、その成果を発表するものです。
作家として一貫して探求してきた「都市空間における庭の出現」や「日当たりと構造物」を主要なテーマとし、これらに関するリサーチを進めます。
歴史的都市構造や近世以来の町割、路地形態、そして多様な造園様式が重層的に存在する京都という都市環境において、新たな景観概念や空間解釈を作品制作へ還元することを目的とします。
そのために、庭園や道、インフラストラクチャーの調査(都市における徒歩調査や庭園や広場見学、写真と映像の記録、ドキュメントやグラフィック・図版等資料作成含む)を行い、フィクショナルな想像力と結びつけ、アウトプットにつなげます。また、これらの素材をもとに、言語と非言語の往還過程でおこる翻訳や選択が、都市や公共空間における現実の風景としてどのように現れるのか、どのように記録し作品化することが可能なのか考え制作します。
【リサーチ・制作】
2025年10月~2026年3月
【展示】
2026年2月(予定)
歴史的都市構造と近世以来の町割、路地形態、さらに多様な造園様式が重層的に存在する京都の都市空間において、新たな景観概念や空間解釈を作品制作へと還元し、現代都市における庭園的表現の可能性を探求します。伝統文化と技術の蓄積を踏まえつつ、国内外の文化交流によって絶えず発展してきた京都という土地で、手法の開発(素材調査含む)を行い、技術的な展開を目指します。
本事業の実施を通じて、京都市における作家としての認知度を高めるとともに、滞在制作を通じて専門家と協働し、来年度以降も制作を行なっていけるように継続的な関係を築いていきたいと考えています。



